FM放送で流星の電波観測 (国内FM編)

FM放送の電波を利用した観測の方法を教えてもらったので試してみた。(お盆すぎの頃のお話)
環境は、SDRと屋上に残されたままになっているVHF TVアンテナを使用。
使用したFM放送局は、アンテナの向きに近い中部地方と関東地方の局。
...宝塚に住んでるんで、アンテナは生駒山(東南東)を向いている。

観測方法を教えてもらった時に、放送局のリストを頂いていたので、このリストを見ながら使えるかなぁという周波数をいくつか受信。
残念なことに、京阪神には多くのコミュニティFM局が存在している上、昔からあるキー局やFM補完局が、生駒山などの山頂から高出力の電波を出していて、占有帯域幅以上の周波数にまで電波が回り込んでくる。
更に、受信機のフィルタ―なんかお構いなく何でこんな周波数に?という周波数にもガンガン入ってくる。

そんな中、静かそうな周波数にある放送局を探して試してみたんで、その結果を。

NHK-FM 名古屋 : 82.5MHz 10KW … 同じ周波数でNHK-FM 東京(10KW)

近すぎて直接波や飛行機のエコーが強烈に入る。
うまく観測できているように見える事もあるけど、近くの周波数(82.9MHz)の受信レベルが上がるのに同期してエコーが出る。
82.9MHzにはNHK中継局(淡路島)があるけど、時々82.9MHzの受信レベルが上がるのは、この電波がマルチパスで入ったりするの?
それか、もしかしたら両サイドの82.4MHzと82.6MHzのコミュニティFMの影響?
相互変調とか混変調っていう...

FM横浜 : 84.7MHz 5KW

時々出るエコーらしい信号は、84.3MHzの電波。近所に放送局はないんで、高出力局の電波が回り込んできているのかも。。

FRO 84.7MHz受信
FRO 84.7MHz(FM横浜)受信

NHK-FM 横浜 : 81.9MHz 5KW

当時はアカンかぁ!!と思ってたけど、改めてデータを確認したら、そこそこ観測できて
いるように見える。(VORでの観測や光学観測の結果と一致しているのもある)

FRO 81.9MHz受信
FRO 81.9MHz(NHK-FM 横浜)受信


気になるのは、放送休止(または減力)の案内が出ていた “8/24 01:02~04:59” にもエコーが観測されていること。これをどう考えるか...
元々、5KWと出力がデカいんで、少しの減力やったら受信できる??
それとも、81.6MHzと82.0MHzで箕面と尼崎のコミュニティFMがそれぞれ放送してるんで、この電波が入ってるとか…?

(2020/11/09 追記)
放送休止って、停波してるわけではなくて、点検のために免許の最大出力で試験電波を出したりしてる?? そやから、この時間帯に直接波や強いエコーが受かるのかも。。

もしかしたら使えるかも!!ということで、今朝から試してて、エコーらしいものは出ている。
さて、前回と異なる受信機を使用してるんで、うまくいくかどうかは...??


これらの他にも静岡や甲府、J-Waveやbayfmとかいろいろな放送局を受信して試してみたけど、いい結果が出なかったんで、国内を諦めて韓国のFM放送を使用してソコソコうまく観測できている。

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